WAY monthly 2025年5月号

IELTSの効果的な勉強方法

IELTSで高得点を取るためには、段階的かつ論理的な学習法が効果的です。以下に、その手順を紹介します。

① 予習を徹底する
まず、予習段階では、本文中の知らない単語をすべて調べ、語彙力を強化します。そのうえで問題を解き、解答の根拠となる箇所に下線を引き、該当する問題番号を記入しておきます。こうすることで、なぜその答えになるのかを論理的に検証できるようになります。

② 教師による採点を受ける
解き終えた後は、教師に採点してもらいます。客観的な評価を受けることで、自分の理解度を正確に把握できます。

③ 間違えた問題を自力で修正する
重要なのは、間違えた問題を教師に頼らず自分で見直し、正答へと導く力、すなわち「修正力」を養うことです。ここで教師がすぐに解説してしまうと、本来自分で身につけるべき「得点力」が育ちません。生徒には、文法や語彙を基礎として、どこで間違えたのかを多角的に分析させます。英語の解釈に誤りがあったのか、筆者の主張や論理を理解できなかったのか、あるいは根拠の読み取り自体を間違えたのかを、自分で振り返らせることが重要です。

このようなトレーニングを積むことで、英文法強化クラスを修了した基礎力のある生徒は、正確な修正が自力でできるようになります。もちろん、どうしても自力で解決できない場合は教師が指導しますが、その割合はごくわずかです。

④ 満点を目指す練習と時間管理
こうした学習の過程を経た生徒は、やがて満点を取れるようになります。次のステップとして、時間内に問題を解く訓練に入ります。ここでは、スピードと正確性の両立が求められます。

この段階へ早く進める生徒の特徴として、文化資本、すなわち読書経験や知識の蓄積が豊富であることが挙げられます。しかし、たとえそうした背景がない生徒であっても、1年間しっかりと指導を受ければ、予習段階で満点を取る力を身につけ、次の段階へ進むことが十分可能です。

次回は、IELTSのスコアを大きく左右する「語彙力」についてお話しします。国際基準の試験で高得点を取るには、それに見合った語彙力の習得が不可欠だからです。

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